ハロー・レディ! -Superior Dynamis 赤人珠緒 感想
PS4版ハロー・レディ! -Superior Dynamis、クリアしました!
PC~PS4版まで全部の媒体で遊んできたけど、高らかに愛を謳うこの作品が大好きだなあと改めて感じた。
特に、私は「赤人珠緒」という女の子が大好きだ。
・赤人珠緒
・身長:160センチ
・スリーサイズ:82(C)/54/80
・誕生日:4月6日
・趣味:身体を動かすこと
・特技:古武術
・好きなもの:脂っこい食べ物、水浴び
・嫌いなもの:お小言
元はヤンキー少女であったらしく、素行がちょっぴり荒っぽい。
言葉遣いが悪いと、よく朔からお小言を喰らっている。
普段の態度が、あまりノーブルらしくないので、周囲には敬遠するものもいる。
成田真理とは初対面から水と油のように反発し、ことあるごとに食ってかかるようになる。
形の良い乳の持ち主だが、巨乳以外は目に入らない成田には一笑にふされ、超殺すことを誓う。
(公式HPから一部抜粋)
成田は173センチ。その差13センチ。
世間で言う理想の身長差は15センチなんだとか(ニチャァ…)
以下、好きが溢れて仕方がないので、珠緒ルートの特に好きなところを好きなように語ってみた。
ネタバレ(一部CG有り・スクショ過多)注意です。
・復讐者と猟犬のデュエット
珠緒ルートの最高に好きなところは、珠緒の気性にあると思う。
キャンキャングルグルと顔を合わせる度に噛みつき吠えたて「お前なんて嫌いだ!」と叫んだと思ったら、ちょっとの言葉で驚くほど動揺して見せる。乙女のように泣き出したかと思えば機械のように感情を感じさせない冷徹さを見せる。次から次へと変わる表情は、さながらジェットコースターのようで本当に見ていて飽きない。
・「―――――珠緒。キミに、人が殺せるのかね」
成田の問い。珠緒の即答。
珠緒ルートは構成上初回または二番目に遊ぶことになる。
珠緒ルートを初回に選んだ私は成田のこの問いに対して無理でしょと即座に思った。
自由な一匹ヤンキーと見せかけて、仲間思いな珠緒はなんだかんだ言って絆されるだろうと。侮っていた。
でも、最終エピソードまで見届けた今となっては、珠緒なら殺せると断言出来てしまう。
赤人珠緒は自動的だ。そこには悔恨はない。「まあ仕方ないだろ」と、きっとその程度で彼女は拳を振り下ろせる。
だからこそ、徐々に見せる珠緒の変化が尊い。
・一生ラブコメして
珠緒ルートは完全に成田→珠緒なのがいい。
心の準備なんて一つも出来ていなかった珠緒が、成田に柔い部分をガンガンに押されて成田って存在にドボンしてしまうの可愛いが極みまくっている。
真っ直ぐで孤高で気高い珠緒の眩しさに惹かれた成田が、成田の存在によって少女らしさを剥き出しにされてあわあわしている珠緒に頬が緩んで仕方がない成田って構図がたまらなすぎる。
成田に攻略される珠緒、と見せかけて珠緒に攻略された成田、なのがほんといい。
かわいい
たまらん
は~~~~~~~
・赤人珠緒は恋を知らない。
遠巻きに眺めていただけで、自分が恋に落ちることも誰かが自分に恋に落ちることも、この先もずっとないと思っていただろう。
成田と出会うまでは。
・夢の終わり
夢はいつか終わる。幸せな夢から覚めてしまう時は必ず来ると知っていた。
成田の身を焦がすほどの殺意に珠緒が気づくのが愛ゆえに、なのがはちゃめちゃに好き。
珠緒は成田のことを変態で変質者で不審で油断のならない奴だとどのルートでも認識しているけど、他のルートでは成田の憎悪には気づくことが出来ない。
成田も自覚している通り、珠緒が成田に恋をしなければ気づくことはなかった。
恋をしてしまったから目で追いかけた、だからこそ成田の変化に気づいてしまった……は~~~性癖。
珠緒は成田に恋をしたことで様々な感情の発露を見せる。
それは成田に恋をすることがきっかけなので、珠緒ルート以外では珠緒の感情が爆発することはない。
群れを守る狼であっても、珠緒は一匹狼にしかなれない。そんな彼女が、「一緒に居たかっただけなのに」と周囲を憚らず涙をこぼして訴える。赤人ではなく、ただ一人の少女として希った夢が終わってしまって、涙を切と流す。
珠緒の感情の爆発が愛おしくてたまらないマン。
・後悔はしない
「だって………………友達でしょう、私たち」
そうやって当たり前のように悩んで、考えて、怯えながらも誰かの背中を優しく押すことの出来る朔が、珠緒と一緒に居た。
ロンリーソルジャーなんだって斜に構えていた珠緒は朔と出会って、とっくに一人じゃなくなっていた。
きっともう立ち上がれないと珠緒自身も思っていたはずなのに、珠緒が何を背負っているのか何も知らないはずの朔たちとの何気ないやり取りで、すくっと立ち上がる力を取り戻す珠緒は。傷だらけでも力強くて眩しい。
ハロレの主人公は成田だけど、朔ももう一人の主人公だなと感じる場面でもあった。
・不意打ち
ところで、珠緒のCGでどれが一番好きかって考えた時、どれも好きなんだけど、キスCGが二枚(エチシーン除く)あるのが特に印象的だ。
最初は成田から珠緒への不意打ち、2枚目は珠緒から成田への不意打ち。
不意をつかれるという事実こそが、お互いがどれだけお互いの心のうちに入り込んでいるかの証左で、最の高。優勝。
・そして―――
珠緒ルートは自身からの脱却の物語、と私は感じた。
赤人という血に縛られた彼女が、赤人としてでなく珠緒という一人の人間として生きることを選ぶまでのお話。 何度否定され、打ちのめされても成田の前に立ち塞がる珠緒の姿は何度見ても眩しかった。
初回で選択可能なルートだし、ほとんど何も語られず真相から最も遠い「オレたちの戦いはこれからだ!」EDだけど、だからこそ私はこのルートが大好きなんだよなあ。
何にも決着がついてない。故に歩き続ける。きっと世界はどうにだってなる…みたいな0にも100にもなる終わり方よすぎじゃろ。
殺すことの意味を知っている珠緒が愛を知ったからこそのEDだなあとしみじみと思う。
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以上、改めてPS4版ハロー・レディ!を遊んで、珠緒ルートを振り返ってみた感想でした。
珠緒ルートは珠緒の初心な反応や群れを守る気高さや孤高が愛しくてたまらないのと共に、復讐だけを胸に亡霊となって死の国から戻った成田が、珠緒の気性に触れて少しずつ人間になっていく過程を味わえるルートだと思う。
復讐という舞台は幕を下ろしたけれど、二人の旅は続く。二人のこれまでを考えると困難ばかりだと予想出来るけれど、どうか二人の道のりが愛で溢れるよう祈るばかりだ。